ネズミの心臓

書肆バベル跡地

2016-01-01から1年間の記事一覧

遺影はプリクラで

死んだら遺影はプリクラにしてほしいとことあるごとに言ってきた私だったが、先日とても素敵に私が写っている写真をもらったので、そちらを遺影にしてほしいと思う。 友人が撮影した写真なのだが、滑らかな曲線を描いてくびれた腰と、前方のどこか一点を見つ…

ギムレットには早すぎる

深夜二時、私は木屋町の焼肉屋に居た。ビールがあまり得意ではないので、梅酒を飲みながら肉をつつく。テーブルの上には塩タン、上ロース、上カルビ、上ハラミ。箸休めのキムチとセンマイも置いてある。私がキムチを食べ、相方がセンマイを食べる。目の前で…

深夜三時に宇宙と交信

今、夜中の三時、お酒を飲んで唐揚げを食べながらこれを書いています。お酒を飲むと筆が進む気がする。何でだろう。私だけなのかな。男の人が怖い時期もあったけど、今こういう生活を送っていることを考えると、思えば遠くに来たものだという感じです。でも…

儚いだけのきらめきだから

九州の実家から京都に戻って来た。地元と比べても、京都は暑い。湿度が高く、水分を含んだ空気が、肌に、毛穴にぺったりと張りつく感じがする。 京都に着いた私は、新幹線から降りたその足で、ATMからお金を引き出した。一万円札の束を掴み、伊勢丹へと向か…

女の子として生まれてみたい女の子とおはなしするために

先日、高校時代からの友人とデートをした。パスタランチを食べ、1つのパフェを二人でつつき、店々を冷やかし、色違いの安いブレスレットとレターセットを買って、お手紙交換しようねと言って別れた。デートの定義とは、男女が日時を定めて会うことだが、女の…

自己紹介に代えて

自己紹介か書評を、とお題を頂いたが、どちらもどうにも上手く書けそうにないので、少し昔の話をしようと思う。 「ネズミの心臓」というのは、私が高校生時代に運営していたメンヘラサイトの名前である。当時はまだメンヘラサイトが隆盛だった。私と同い年、或…